管理部門特化型転職エージェント「MS-Japan」調べ
2022年10月~12月期 経理・人事・法務・会計事務所の転職動向
株式会社MS-Japan(本社:東京都千代田区、代表取締役:有本隆浩)は、2022年10月~12月の管理部門の3職種(経理・人事・法務)、会計事務所について「MS-Japan管理部門転職マーケットレポート 2022年10月~12月」を発表しましたのでお知らせします。
※本レポートは、MS-Japanに依頼のあった求人・求職のうち、調査時点の求職者データと求人データを基に算出しております。
■2022年10月~12月 経理の転職マーケット概況
株式公開(IPO)準備業務の経験者増。平均年収は小幅に減少傾向に
求職者の年齢内訳としては20・30代の求職者が54.1%とこれまで同様、半数以上を占めた。
首都圏の平均年収は、前回(2022年7月~9月)よりも約10~30万円程度、小幅にダウンしたものの、 唯一30~34歳が478万円から小幅にアップ。東海・関西圏についても小幅にダウン傾向だが、 35~39歳が前回よりも60万円以上アップし500万越えに、45歳以上は横ばいとなった。
業務内容は株式公開準備業務の経験者が前回(2022年7月~9月)の12%⇒22%と増加した。
引き続き求職者にも人気の高いIPO企業だが、上場達成後のキャリアアップや、IPO頓挫に伴い転職を考える求職者も多い。
・年代別動向
・登録者詳細データ
■2022年10月~12月 人事の転職マーケット概況
社労士合格発表あり。40代以上のミドル層が半数以上に
年代別の求職者分布について、45歳以上の流入が前回(2022年7~9月)より微増しており、40代以上のミドル層が52.4%と半数以上を占めた。一方で首都圏の平均年収については30代以上は前回(2022年7~9月)よりもダウン。これに対して東海・関西圏は40~44歳以外は10~50万円程度アップした。
業務内容別では採用/教育・研修/制度・企画の業務経験者が小幅に増加。採用研修や労務等のオペレーション業務を入り口に人事制度・企画に業務幅を広げたい求職者は多く、人事制度企画経験者は市場価値も高く評価されやすい。
季節トレンドとしては、10月に社会保険労務士試験の合格発表があった。資格取得を見越したキャリアチェンジ、キャリアアップを目指し相談にくる求職者も多かった。
・年代別動向
・登録者詳細データ
■2022年10月~12月 法務の転職マーケット概況
45歳以上の管理職~即戦力層の増加に伴い契約法務+α業務の経験者も増加へ
年代別の求職者分布は、前回(2022年7~9月)から20代が15.3%から7.8%へ減少し、45歳以上が29.6%から41.9%へ増加した。それに伴い経験業務内容も国際法務やM&A等の戦略法務経験者が増え、経験豊富な管理職~即戦力層の流入が増えたことがうかがえる。
季節トレンドとしては9月に司法試験論文式の結果発表があった。
例年、秋は法科大学院修了の若手人材の流入が増加する季節だが、今年は減少傾向に。来年度の司法試験制度変更に合わせて、就業ではなく継続受験する法科大学院修了生も多く見られたことが要因の一つかと考えらえる。
・年代別動向
・登録者詳細データ
■2022年10月~12月 会計事務所経験者の転職マーケット概況
未経験者の動きが活発化する傾向有り(若年層の採用チャンス)
同時期の昨年の年代別求職者分布と比較した際、20代が21.9%の分布であったが、今年は25.7%と上昇。
若手人材は年ごとにみても確実に増加してきている。
また、登録者の年収分布をみてみると、各年代前回、前々回(4月~9月)と比較した際に、全体的に今回は下がってきているため、それだけ経験者の動きは鈍化、一方経験が浅い方・未経験の方が対比して増えているといえる。
特にこれから繁忙期を迎える会計事務所業界では、経験者層は業務を多く担当しやすいため転職活動を停止する方も少なくない。一方若手未経験層は、税理士試験発表後という時節的な影響もあり、登録者増加の背景と掛け合わさり1月~3月は例年以上に全体的に若年層の採用チャンスが高まってくると予想される。
・年代別動向
・登録者詳細データ
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